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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
哲学B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Philosophy B | ||
科目番号 /Code |
HSS401z | ||
開講年度 /Academic year |
2025年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
秋吉 亮太 | ||
居室 /Office |
東1-511 | ||
公開E-mail |
akiyoshi@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2025/03/21 10:21:06 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
(a)主題:言語哲学とは、「言葉が何かを意味するとはどのようなことか」といった、言語に関わる哲学的問題を扱う分野であり、現代の分析哲学はこの言語哲学の発展を基礎としています。本講義では、言語哲学の基礎を丁寧に学ぶことを目指します。具体的には、指示表現を巡る問題を取り上げ、フレーゲやラッセルからクリプキに至る一連の議論の流れを扱います。フレーゲやラッセルの言語分析は、現代論理学の誕生によって初めて可能になったものであり、本講義では哲学的分析と論理的手法の関連についても詳しく説明します。なお、論理学の知識は前提とせず、必要に応じて丁寧に解説を行うため、専門的な予備知識がなくても受講可能です。 (b)達成目標:言語哲学におけるフレーゲとラッセルの理論について、その歴史的背景や内容を理解するとともに、それらに対して提起されてきた代表的な批判を把握し、自ら具体例を作成して説明できるようになること。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
特になし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特になし。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書はとくに用いません。プリントを配布します。資料はすべてWebclassで配布します(原則的に紙での配布はしません)。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(a)授業内容 第1回:イントロダクション(目的と概要) 第2回:フレーゲの理論1(論理主義概観) 第3回:フレーゲの理論2(多重量化の問題) 第4回:フレーゲの理論3:述語論理の言語(関数と項の分析,量化子) 第5回:フレーゲの理論4(意義と意味) 第6回:ラッセルの理論1(記述理論の背景) 第7回:ラッセルの理論2(記述理論概観) 第8回:ラッセルの理論3(固有名とは何か?) 第9回:ウィトゲンシュタインと論理実証主義の哲学 第10回:クリプキの理論1(記述説批判) 第11回:クリプキの理論2(可能世界意味論概観) 第12回:クリプキの理論3(固定指示子と指示の因果説) 第13回:直接指示の理論概観 第14回:発展的な話題の紹介 第15回:まとめ (b) 基本的にスライドを使った講義形式で進めて、月に一回程度オンデマンド型遠隔授業を行います。毎回の授業で簡単な演習問題を出しますので、講義形式が基本でありますが多少の演習も含んでいると考えてください。また、リアクションペーパーに対する回答を(必要に応じて)次回の授業で取り上げます。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
なし |
授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
毎回プリントを配布し、本文の解説を行うだけでなく、演習問題について考え、解説する時間を設けます。そのため、事前・事後の学習として、前回配布されたプリントおよび演習問題の理解を深めておくことが求められます。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
(a) 授業への参加(リアクションペーパー)30%、学期末レポート70%。 (b) 本講義に登場する哲学的な立場の基本的な考えを、自分なりの例を作りながら説明できることが重要です。また、さまざまな哲学的な立場の背後に存在する歴史的な流れを把握して、自分でまとめられることを望みます。より具体的には、(i)15回の授業のうち、8割の12回に出席して、毎回課されるリアクションペーパーを提出することが30%、(ii)講義内容の正確な理解を示す期末レポートの点が70%となります。レポートの採点基準は上記の点が中心で、合計で70%以上の評価を得ることが最低達成基準です。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
メールでアポイントを取ってください。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
言語哲学は、現代の分析哲学において中心的な話題の一つであり、「言葉の意味とは何か」といった根本的な問題を扱います。こうした問題は、私たちが日常的に使っている言語に直接関わるため、比較的わかりやすいものが多いのも特徴です。本講義では、フレーゲやラッセルといった言語哲学の基礎を築いた哲学者たちの議論を学びつつ、皆さん自身が具体的な例を考え、それをもとに哲学的な議論を展開することを重視します。なお、論理学に関する必要な知識は適切に補いますので、この点については心配せずに履修してください。なお、論理学に関する必要な知識は適切に補いますので、この点については心配せずに履修してください。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keywords |
哲学、言語哲学、分析哲学、意味、指示、真理、意味論、フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン |