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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
社会思想史B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
History of Social Thought B | ||
科目番号 /Code |
HSS414z | ||
開講年度 /Academic year |
2025年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
庄司 俊之 | ||
居室 /Office |
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公開E-mail |
JZM04216@nifty.com | ||
授業関連Webページ /Course website |
http://nihi7.cocolog-nifty.com/blog/ | ||
更新日 /Last update |
2025/03/26 15:04:44 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
(a)主題:本年度の社会思想史Bは、ハンナ・アーレントによる全体主義論をテーマとする。全15回の講義の前半(~第5回)では、準備体操として映像作品を用い、全体主義のイメージを入手したうえで、近代社会との連続性・不連続性について一定の理解を得る。それから本題の『全体主義の起源』の検討に入っていき、全体主義が、いかなる要素がいかなる条件のもとで融合し成立したか、またその本質は何かについて理解を深めていく。 (b)達成目標:ひとつ、近代性と全体主義の連続性・不連続性について理解すること。ふたつ、全体主義の本質は何か、アーレントが独特の意味を込めて語る「運動、イデオロギー、テロル」といった概念に即して理解すること。みっつ、西欧思想史の基礎教養に触れ、思想史的視座の面白さの一端に触れるとともに、できれば現代社会の理解のための一助にできること。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
とくになし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
社会思想史A |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は使用しない。 参考書等は講義内で適宜紹介する。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(a)授業内容 第1回:はじめに-授業のテーマ:ハンナ・アーレントと悪の諸類型 第2回:全体主義のイメージ(1) 第3回:全体主義のイメージ(2) 第4回:近代とは何か?:工場としての近代 第5回:前近代から近代へ:何がどう変わったか? 第6回:ハンナ・アーレント『全体主義の起源』の構成とその位置づけ 第7回:第Ⅰ部・反ユダヤ主義 第8回:第Ⅱ部・帝国主義(1):資本主義の展開とモッブの出現 第9回:第Ⅱ部・帝国主義(2):人種主義と官僚制 第10回:第Ⅱ部・帝国主義(3):ブーメラン効果と難民収容所 第11回:第Ⅲ部・全体主義(1):国家を破壊する国家 第12回:第Ⅲ部・全体主義(2):イデオロギーとテロル 第13回:第Ⅲ部への注釈:フランクル『夜と霧』など 第14回:戦前と戦後、その後のアーレント 第15回:アーレントと現代 (b)授業の進め方 講義は講師によるレクチャーが中心となる。資料は授業関連Webページにアップするので各自ダウンロードのうえ受講すること。授業は配布資料にそって話すので、板書事項はプリントにメモするなどして下さい。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
高校世界史レベルの事項はまえおき抜きに話題にすることがあるので、必要に応じて検索するなどして適宜知識を確認することが望ましい。復習は、配布資料やノートをよく読み返すこと。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
(成績評価方法) 全15回のうち2/3以上出席した者だけを評価の対象とする。 評価は筆記試験による。 (評価基準) (1)講義内容をきちんと押さえていること (2)必要なポイントに触れていること (3)論理性と文章力(成績評価) |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
質問等は講義の前後およびメールにて受け付ける。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
「この授業は何の役に立つのか?」と聞かれたときには「一般教養は生きるための力を培うものです」と答えることにしています。その心積もりで受講して頂ければと思っています。 |
その他 /Others |
とくになし |
キーワード /Keywords |
近代と前近代、反ユダヤ主義、資本主義と帝国主義、モッブ、人種主義と官僚制、ブーメラン効果、イデオロギーとテロル |