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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
現代数学入門B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Introduction to Modern Mathematics B | ||
科目番号 /Code |
MTH302z | ||
開講年度 /Academic year |
2025年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
大野 真裕 | ||
居室 /Office |
東1-411 | ||
公開E-mail |
masahiro-ohno@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2025/04/17 08:51:33 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
主題:本講義では,線形代数学第二の続きとして,群,環,体いう代数学の基本的概念の重要性を学ぶ. 達成目標:まずは剰余群をきちんと理解することが目標である.剰余群は大学以上の数学において基本的な例を与えるので,この理解が数学的世界を拡げる上でも重要である.その後,時間の許す限り,線形代数学第二に現れた各種概念を一般化して,代数学での枠組みでとらえなおすことで,本格的に群,環,体などの一般論をさらに勉強することの動機づけにつなげたい. |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
線形代数学第一,線形代数学第二 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
数学演習第一,数学演習第二,微分積分学第一,微分積分学第二 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書なし. 参考書なし. |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(a)授業内容 第1回: 直積集合,対応とそのグラフ,写像,2項演算,積,結合法則,半群,単位元,モノイド 第2回: 単位元の一意性,集合XからXへの写像全体の集合はモノイド,逆元,逆元の一意性,単元(可逆元),単元群,群,n次対称群,線形代数の復習(全射,単射,全単射) 第3回:一般線形群,交換法則,可換群,アーベル群,加(法)群,和,零元,乗法群,ベクトル空間は加法群,群の準同型写像,群の準同型写像の例(指数関数,対数関数,行列式,線形写像),準同型写像の性質 第4回:準同型写像の像と核,部分群,巡回群,群の元の位数,群の位数,逆像 第5回:正規部分群,準同型写像の核は正規部分群,特殊線形群,置換の記法,巡回置換,置換に関する公式,正規部分群でない群の例 第6回:群の準同型写像が単射であるための条件,群の同型写像,同型写像の逆写像は同型写像, nを法とした合同関係,関係,同値関係,同値類,代表元,部分群を法とした左(右)合同関係,正規部分群を法とした合同関係 第7回:べき集合,商集合,左(右)剰余類,左(右)剰余類分解,部分群の指数 第8回:部分群の位数に関するLagrangeの定理,nを法とした合同関係と加法,正規部分群を法とした合同関係と乗法,剰余(類)群,代表元の取り方によらずに積が定まる,積がWell-defined 第9回:群の準同型定理,環の定義,分配法則,有理整数環 第10回:可換環,零環,(可換)体,有理数体,実数体,複素数体,n変数多項式環,環の準同型写像,代入写像,環の準同型写像の像と核,部分環と両側イデアル. 第11回:nを法とした合同関係と乗法,両側イデアルを法とした合同関係と乗法,代表元の取り方によらずに積が定まる,積がWell-defined,剰余環,環の同型,環の準同型定理 第12回:加法群は自己準同型環上の左加群,環上の(左)加群,体上のベクトル空間,環上の(左)加群であることの環の準同型を使った言いかえ 第13回:1つの線形写像に注目したベクトル空間は1変数多項式環上の加群とみなせる.ケーリー・ハミルトンの定理 第14回:単項イデアル,単項イデアル環,1変数多項式環は単項イデアル環,線形写像の最小多項式 第15回:定期試験とその解説 (b) 授業の進め方 板書による講義. |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
一所懸命にノートを取り,そのノートをよく復習してください.そのうえで,わからないところがあれば質問することが大事です.定着をはかるためには,折に触れ,内容を反芻すると良いでしょう. |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
(a) 評価方法 期末試験とレポートの提出状況と出来で評価する. (b) 評価基準 簡単な代数系の証明がかける,群,環,体などの基本的代数系を識別できる,各種概念の定義を書いたり対象を識別できる,写像がWell-definedであることの証明が書ける,準同型定理が理解できている,ことなどを合格の基準とする. |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
随時受け付ける. |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
群の準同型定理をきっちりマスターしておくと,今後の基礎になり有用かと思います. |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keywords |
群,環,体 |