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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
ドイツ倫理学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
German Ethics | ||
科目番号 /Code |
HSS508z | ||
開講年度 /Academic year |
2025年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
加藤 之敬 | ||
居室 /Office |
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公開E-mail |
ka004407@gl.cc.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし。 | ||
更新日 /Last update |
2025/03/09 13:51:23 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
【主題】 本授業では19世紀の哲学者フリードリヒ・ニーチェのテクストの読解を通じて、良心という倫理学上の重要な概念について考えていきます。主な講読対象は『道徳の系譜』の第二論文ですが、その準備段階として良心についての入門的なテクストも取り扱います。 【達成目標】 テクストの講読とディスカッションを通じて、倫理学の基礎的な論点のいくつかをおさえるとともに、それについて自分なりの所見を持ち、同様の倫理学的な問題を議論するための能力や姿勢を涵養することを目指します。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
ニーチェ『道徳の系譜』、木場深定訳、岩波文庫、1964年(改版、2010年)。 訳文の統一のため岩波文庫版を用意してください。 その他の参考となる図書は、その都度授業中に紹介します。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
【授業内容】 第1回:導入(ニーチェやテクスト、本授業を貫く問題意識の説明。レジュメ作成当番の決定) 第2回:良心概念の起源 第3回:良心概念の展開 第4回:良心概念の現在 第5回:『道徳の系譜』第二論文 第1-3節 約束 第6回:『道徳の系譜』第二論文 第4-6節 負債 第7回:『道徳の系譜』第二論文 第7-10節 正義の起源 第8回:中間総括とディスカッション 第9回:『道徳の系譜』第二論文 第11-12節 反感を正義の起源とする人々に対して 第10回:『道徳の系譜』第二論文第13-15節 刑罰 第11回:『道徳の系譜』第二論文第16-17節 良心の疚しさの起源についての仮説 第12回:『道徳の系譜』第二論文第18-20節 良心の疚しさと非利己性 第13回:『道徳の系譜』第二論文第21-22節 負い目の道徳化 第14回:『道徳の系譜』第二論文第23-25節 結論 第15回:全体の総括とディスカッション 概ね上記の通り進行する予定ですが、進み具合によっては講読箇所を適宜変更します。 【進め方】 事前に当番を決め、講読箇所のレジュメを作成してきてもらい、それをもとにしてディスカッションをしていきます。受講者が多数の場合、グループに分かれてディスカッションをした後で全体共有を行います。授業で指定した箇所を事前に通読してきてください。 受講者には最低1回以上、レジュメ作成を担当してもらうことになります(受講者数が少ない場合、複数回担当してもらうことになります)。 レジュメには(1)講読箇所の要旨、(2)テクスト読解の際に理解できなかった点、(3)議論したい問題点などをまとめてもらいます。 また、授業の最後にはリアクションペーパーを記入し、提出してください。リアクションペーパーへの応答はその次の授業の冒頭で行います(最終回をのぞきます)。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
【予習】 講読箇所を通読し、不明点や議論したい点をノートなどにまとめてきてください。 担当者は配布用のレジュメを準備してください。レジュメの内容は前述の通りです。 【復習】 議論したことを思い出して要点をノートなどにまとめ、さらに問題を深めて考えてください。 余力のある人は関連する文献にも自身で調べてあたってみてください。自身の関心を話して下されば、参考になる文献を紹介します。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
【成績評価方法】 レポート:50%、授業への積極的な参画:50% 【評価基準】 レポート:授業でのディスカッションをもとにして、倫理学的な問題に関して要点を理解し、自らの考えを表現できるようになっているかどうかを判定します。(1)アカデミックな文章を書く上での基本的な作法(これについては授業中に具体的に指示します)が身についているか、(2)授業で論じた様々な問題を自分の言葉で説明し、自身の見解を説得的に表現することができているか、(3)関連する参考文献を自分で見つけ出してレポートに反映させているか(自主学習の有無)が評価の基準となります。なお、レポートを提出しない場合は不可となります。 授業への積極的な参画:レジュメの完成度、授業中のディスカッションへの貢献度、リアクションペーパーの提出状況と内容などによって、授業にどれだけ積極的に参画しているかを測ります。レジュメを一度も担当しなかったり、リアクションペーパーを全体の3分の2以上提出しない場合(なお、名前だけ記入したものや内容の伴わないものは未提出とみなします)は不可となります。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
電子メールで受け付けます。また、授業終了後に話しかけてくださっても結構です。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
この授業をきっかけにして、みなさんに倫理学や哲学の魅力を知ってもらえればと思います。関心のある問題があれば、授業時間前後でも話しかけてくださればうれしいです。 |
その他 /Others |
リアクションペーパーの一部は、名前を伏せたうえで配布したり、読み上げさせてもらう場合があります。 |
キーワード /Keywords |
倫理学、良心、ニーチェ |