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講義概要/Course Information
2025/04/25 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
技術者倫理
英文授業科目名
/Course title (English)
Ethics for Engineers
科目番号
/Code
開講年度
/Academic year
2025年度 開講年次
/Year offered
3/4
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
実践教育科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
濁川 義和
居室
/Office
なし
公開E-mail
/e-mail
y.nigorikawa@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
なし
更新日
/Last update
2025/03/22 16:33:47 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
技術者倫理は、規則というだけでなく、さまざまな局面で適切な行動指針を提供する。これを技術士倫理綱領という形で宣言して、実践、継続研鑽し自らを磨いていくことを求められるのが技術士です。20代での技術士取得を目指していただくことを達成目標とします。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
なし
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
教科書
田中和明著 「技術者・研究者のための技術者倫理のキホン」 (秀和システム)
参考書
中村昌允著「 技術者倫理と リ ス ク マ ネ ジ メ ン ト
~事故は ど う し て 防げ な か っ た の か 」
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)

授業内容とその進め方
教科書に記載された事例や図式を参照しながら、(自らの経験)を織り交ぜて講義を行う。
第一回 授業の目的と目標 身近な倫理について
第二回 法と倫理とモラル
 (技術士法、技術士試験制度、技術士会、技術士倫理綱領、継続研鑽とは)
第三回 予防倫理と志向倫理
第四回 8つのモラル
第五回 技術者倫理の全体像
第六回 研究倫理 (魔改造の夜と昼について)
第七回 製造物責任
第八回 製造工程責任 (ジェネリック医薬品の品質問題)
第九回 環境倫理 (福島第一原発について)
第十回 守秘義務・知的財産(INPITについて)
第十一回 内部通報・内部告発 (工場検査記録の改ざん)
第十二回 説明責任 (司法支援技術士の推薦)
第十三回 市場出荷後の責務 (セコマのサプライチェーン戦略について)
第十四回 グループ討議1技術者倫理思考実験 
第十五回 グループ討議2多様性、公平性、包摂性について
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
 私は、電気通信大学機械工学第二学科、修士課程を修了し、エンジニアリング業界で、化学品製造工場、医薬品製造工場にて重要な役割を担う生産機械、用役機械の設計を行ってきました。終身雇用を信じていましたが,会社更生法適用による営業譲渡や、関連三社合併により消滅会社となってしまうとの言う経験を持ちます。事案が発生した場面に自らが技術者倫理をしっかり意識できていたかと自省も踏まえ、講義していきます。
 また日本技術士会では機械部会に所属しており、司法支援活動として、裁判所からの依頼により、司法支援技術士を推薦するという業務も行っています。
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
技術士第一次試験(令和7年11月23日実施)の受験申込が
令和7年6月11日より開始されます。受験申込されることを推奨します。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
a) 成績評価方法 
小テスト(技術士試験過去問題を題材)  30%
宿題 (小テストに対する考察を含む)  20%
グループ討議レポート           30%
期末レポート             20%
b) 評価基準
・小テストについてはグルーブ討議以外の講義の回で行い、回答回収後、答合わせもその回で行う。さらに宿題として正答、誤答に関わらず、出題の意図、正答、誤答の理由などについて考察し説明できるかを評価する。
・グループ討議については課題に対して、立場の違うステークホルダーを演じ意見を出し合い、全員の発言をレポートとしてまとめること。一人の意見に流されず、公平な議論となっているかで順位つけして評価する。
・期末レポート
職業人として業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努めることが求められます。この講義を通じて気づきを得た内容、今後の技術者倫理との向き合い方について、起承転結を明確に記載できていることで評価する。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
講義(水曜日)終了後または、メールにて受け付けます。
ただし要点を簡潔にまとめること。
y.nigorikawa@uec.ac.jp
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
技術士一次試験には対象者に制限はなく、過去には小学生の合格者もあったという、他にはない広く門戸を開いているユニークな資格試験です。職業人となってしまうと会社の歯車の一つとなってしまい、企業論理にばかり押し流されてしまいがちです。全国に広がる技術士会の活動は企業論理に押し切られることなく、公益の確保に貢献することを目指しています。なかなか目に触れることのない技術士資格について認識することで会社とは違った自分が社会に対して活躍できる場があることを理解し、実践できる技術者となっていただきたい。
その他
/Others
なし
キーワード
/Keywords
予防倫理、志向倫理、ウェルビーイング、DE&I、技術士倫理綱領、技術士法、INPIT