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講義概要/Course Information

2026/04/09 現在

科目基礎情報/General Information

授業科目名
/Course title (Japanese)
人間と外交
英文授業科目名
/Course title (English)
People and Diplomacy
科目番号
/Code
HSS502z
開講年度
/Academic year
2026年度 開講年次
/Year offered
3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
曜限
/Day, Period
月/Mon 5
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
今田 風人
居室
/Office
なし
公開E-mail
/e-mail
ka004688@gl.cc.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
特になし
更新日
/Last update
2026/04/06 16:41:26 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public

講義情報/Course Description

主題および達成目標
(2,000文字以内)
/Themes and goals
(up to 2,000 letters)
【主題】
 皆さんは、普段ニュース等で「外交」という言葉を耳にする時、それがどのような意味を持ち、誰に 
よって、どのような枠組みの中で行われる営みなのかについて、深く考えたことがあるでしょうか。
 「外交」(diplomacy)という概念は、17世紀の西欧において、主権国家同士の紛争を回避するための手段として形成され、多くの主権国家による実践が積み重ねられてきました。その中で、外交全体の枠組みは大きな変化を遂げ、「外交」の主体も、成立当初のような外交官の専売特許ではなく、現代では極めて多様な人々が携わるようになりました。19世紀以降の日本外交の歩みは、激しく変化する「外交」という営みに対し、様々な試行錯誤を通じて習熟していく過程でもありました。
 この授業では、幕末から明治・大正・昭和期に至るまでの近代日本外交史に関する講義を通じて、学生の皆さんが複雑化する現代の国際社会を考えるための長期的な視野を獲得することを目指します。

【達成目標】
①幕末から冷戦期までの外交史の諸論点について、自分のことばで説明できる
②現代社会とは異質な過去の社会を内在的に知ることを通じて、これまでの自分の思考基盤を相対化し、物事を自由に考えることができる
③本授業を通じて培われた歴史学的な思考力を前提として、社会的な事柄に関する自分の意見を言語化し、他者に向けて発信することができる
前もって履修
しておくべき科目
(1,000文字以内)
/Prerequisites
(up to 1,000 letters)
特になし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation
(up to 1,000 letters)
情報理工学域で開講されている「政治学A」「政治学B」を履修しておくと、授業内容の理解の一助となります。
教科書等
(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials
(up to 1,000 letters)
特に指定しません。ただ、次のテキストのいずれか一冊を読んでおくと授業内容の理解が深まります(購入の必要はありません)。
・入江昭『日本の外交』(中央公論社、1966年)ISBN:9784121001139
・加藤陽子『戦争の日本近現代史』(講談社、2002年)ISBN:9784061495999
・北岡伸一『日本政治史 外交と権力』(有斐閣、2017年)ISBN:9784641149199
・佐々木雄一『近代日本外交史』(中央公論新社、2022年)ISBN:9784121027191
不安なく受講できるよう、講義内では基礎事項についても可能な限り補足解説します。  
授業内容とその進め方
(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule
(up to 2,000 letters)
【進め方】
講義形式を基本とし、各授業冒頭で前回の授業後に集めたコメントへの応答を行う予定です。
レジュメは配布しませんが、授業で用いるスライドについては授業前に適宜配布する予定です。
【授業内容】
各回の題目:
第一回 イントロダクション 「外交」とは何か?
第二回 「外交」との出会い①:「西洋の衝撃」と幕藩体制
第三回 「外交」との出会い②:明治国家の建設と「万国対峙」
第四回 条約改正①:対等な「外交」を目指して
第五回 条約改正②:条約改正と国民世論
第六回 東アジア国際秩序と日本①:華夷秩序への挑戦
第七回 東アジア国際秩序と日本②:日清・日露戦争
第八回 「旧外交」から「新外交」へ①:帝国主義外交の発展
第九回 「旧外交」から「新外交」へ②:第一次世界大戦と「新外交」
第十回 「新外交」への適応と限界①:政党内閣と国際協調
第十一回 「新外交」への適応と限界②:軍部の台頭と満州事変
第十二回 国際的孤立と帝国の崩壊①:満州事変から日中戦争へ 
第十三回 国際的孤立と帝国の崩壊②:第二次世界大戦と日本外交
第十四回 現代外交への射程
第十五回 到達度確認テスト

【授業の構成】
第1回:「外交」という概念に関し、意義、成り立ち、担い手等、様々な側面から理解を深めます。
第2、3回:開国を余儀なくされた日本が、近代国家として自立していく過程を概観します。
第4、5回:日本が、条約改正を通じて欧米諸国との対等な外交関係を構築する過程を概観します。
第6、7回:華夷秩序への挑戦という視点から、日清・日露戦争に至る東アジア外交を概観します。
第8、9回:「旧外交」から「新外交」への転換という視点から、日露戦争から第一次世界大戦に至る
       日本外交を概観します。
第10、11回:1920年代の日本外交を、「新外交」への適応とその限界という視点から概観します。
第12、13回:日中戦争、太平洋戦争を通じて日本が国際的孤立を深め、明治期以来の外交の「成果」
       である日本帝国が崩壊していく過程を概観します。
第14回:第二次世界大戦後に生まれた新たな外交枠組みとの関係という視点から、戦後の日本外交を
     概観し、現代外交への射程を示します。
第15回:授業を受けての到達度確認テストを行います。
  
     
対面授業・遠隔授業の別
/Face-to-face or online lecture
対面授業
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)
(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class
(up to 1,000 letters)
・授業内容の復習に十分な時間をかけることが望ましい(目安時間:60分)。
・そのほか、各回ごとに必要に応じてより深く学びたい人に向けた読書案内をおこなうので、それらを参照することが望ましい(目安時間:60分)。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
<成績評価方法>
期末テスト 70%
日本外交のおおまかな流れを問う論述問題を出題します。細かい知識の暗記は求めないものにします。

コメントシート 30%
授業の参加度・理解度を計測する

<評価基準>
 秀:毎回の授業に積極的に参加したうえで、自由で独創的な発想に基づき学術的な課題を見出すことができ、かつ試験成績も優秀と認められる場合
 優:毎回の授業に恒常的に参加したうえで、的を射たコメント能力があり、かつ試験成績も優秀と認められる場合
 良:授業への参加度、コメントペーパーの内容、試験成績のいずれかに不十分な点があるが、本授業の到達目標をおおむね達成したものと認められる場合
 可:毎回の授業への参加が消極的であり、試験成績にも不十分な点があるが、授業で扱ったテーマについて最低限の事実関係は把握しているなど、一定の学習意欲が認められる場合
オフィスアワー:授業相談
(1,000文字以内)
/Office hours
(up to 1,000 letters)
電子メールにて受け付けます。
学生へのメッセージ
(1,000文字以内)
/Message for students
(up to 1,000 letters)
これまで日本がどのように国際社会と交際してきたのか、あるいは当時の外交指導者がどのような論理をもって時局にあたったのか、といったことを理解することで、歴史感覚をもって現代世界を把握しようとする思考方法を皆さんが持つきっかけになればと考えています。
その他
/Others
特になし
キーワード
/Keywords
日本近代史、日本外交史、日本政治外交史、国際政治