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講義概要/Course Information

2026/04/09 現在

科目基礎情報/General Information

授業科目名
/Course title (Japanese)
ドイツ倫理学
英文授業科目名
/Course title (English)
German Ethics
科目番号
/Code
HSS508z
開講年度
/Academic year
2026年度 開講年次
/Year offered
3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
曜限
/Day, Period
火/Tue 5
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
加藤 之敬
居室
/Office
公開E-mail
/e-mail
ka004407@gl.cc.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
なし。
更新日
/Last update
2026/03/10 22:07:54 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public

講義情報/Course Description

主題および達成目標
(2,000文字以内)
/Themes and goals
(up to 2,000 letters)
【主題】
本授業では19世紀の哲学者フリードリヒ・ニーチェのテクストの読解を通じて、「善悪とは何か」、「道徳的価値とは何か」といった倫理学の基本的な問題について考えていきます。主に扱うのは『道徳の系譜学に向けて』(『道徳の系譜』)の序論と第一論考ですが、その準備段階として関連するテクストもいくつか使用します。

【達成目標】
テクストの講読とディスカッションを通じて、善悪とは何かをはじめとした倫理学の基礎的な問題のいくつかの要点をおさえるとともに、それについて自分なりの所見を持ち、同様の倫理学的な問題を議論するための能力や姿勢を涵養することを目指します。
前もって履修
しておくべき科目
(1,000文字以内)
/Prerequisites
(up to 1,000 letters)
なし。
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation
(up to 1,000 letters)
なし。
教科書等
(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials
(up to 1,000 letters)
フリードリヒ・ニーチェ『道徳の系譜学に向けて』、須藤訓任訳、講談社学術文庫、2026年
※他にも多くの邦訳がありますが、こちらで統一します。遅くとも第6回目の授業までには各自で用意してください。
授業内容とその進め方
(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule
(up to 2,000 letters)
【授業内容】
第1回:導入(ニーチェやテクスト、その他関連事項の説明、レジュメ作成当番の決定、他)
第2回:『人間的、あまりに人間的』44節、45節 「善悪の二重の先史」について
第3回:『人間的、あまりに人間的』141節 禁欲主義について
第4回:『人間的、あまりに人間的』96節、99節 「習俗の倫理」について
第5回:「漂泊者とその影」23節 自由意志と責任の問題
第6回:『道徳の系譜学に向けて』序説1-4節 道徳の起源の問題
第7回:『道徳の系譜学に向けて』序説5-8節 道徳の価値の問題
第8回:中間総括とディスカッション
第9回:『道徳の系譜学に向けて』第一論文1-3節 道徳の起源についての従来の理解の検討
第10回:『道徳の系譜学に向けて』第一論文4-6節 語源学的考察
第11回:『道徳の系譜学に向けて』第一論文7-9節 二つの価値評価
第12回:『道徳の系譜学に向けて』第一論文10-11節 「ルサンチマン」
第13回:『道徳の系譜学に向けて』第一論文12-14節 行為主体の問題
第14回:『道徳の系譜学に向けて』第一論文15-17節 結論部分
第15回:全体の総括とディスカッション

概ね上記の通り進行する予定ですが、進み具合によっては講読箇所を適宜変更する場合があります。

【進め方】
事前に当番を決め、講読箇所のレジュメを作成してきてもらい、それをもとにしてディスカッションをしていきます。受講者多数の場合、グループに分かれてディスカッションをした後で全体共有を行います。
受講者には最低1回以上、レジュメ作成を担当してもらうことになります。受講者数によっては、複数人で1回を担当してもらうことや、一人が複数回担当してもらう可能性もあります。
レジュメには(1)講読箇所の要約、(2)テクスト読解の際に理解できなかったところ、(3)議論したい問題点などをまとめてもらいます。
また、授業の最後にはリアクションペーパーを記入し、提出してください。リアクションペーパーへの応答はその次の授業の冒頭で行います(最終回に提出されたものを除く)。

なお、自分で言葉にする訓練をすることが目的のひとつであるため、原則としてリアクションペーパー、レジュメ、レポートを作成する際の生成AIの使用を禁止します。
対面授業・遠隔授業の別
/Face-to-face or online lecture
対面授業
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)
(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class
(up to 1,000 letters)
【予習】
毎回、講読箇所を通読し、不明点や議論したい点をノートなどにまとめてきてください。
担当者は配布用のレジュメを準備してください。レジュメの内容は前述の通りです。

【復習】
議論したことを思い出して要点をノートなどにまとめ、さらに問題を深めて考えてください。
余力のある人は授業で紹介した関連する文献にも自身で調べてあたってみてください。また、自身の関心を話して下されば、参考になる文献を紹介します。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
【成績評価方法】
レポート:50%、レポーターの際のレジュメ:20%、リアクションペーパー:20%、授業参画:
10%

【評価基準】
レポート:授業でのディスカッションをもとにして、倫理学的な問題に関して要点を理解し、自らの考えを説得的に表現できるようになっているかを判定します。(1)アカデミックな文章を書く上での基本的な作法(これについては授業中に具体的に指示します)が身についているか、(2)授業で論じた様々な問題を自分の言葉で説明し、自身の見解を説得的に表現することができているか、(3)関連する参考文献を自分で見つけ出してレポートに反映させているか(自主学習の有無)が評価の基準となります。

レポーターの際のレジュメ:担当した回のレジュメの完成度によって評価します。(1)テクストの内容をきちんと把握した、分かりやすい要約となっているか、(2)自分が分からないことを把握し、言語化することができているか、(3)活発な議論に資するような問題提起が行えているかを評価の基準とします。一度もレポーターを担当しなかった場合、不可となります。

リアクションペーパー:リアクションペーパーの提出状況と内容によって評価します。提出状況については、原則として10枚以上リアクションペーパーを提出できていない場合は不可となります(感染症など、やむを得ないと判断される事情で欠席したことにより提出枚数が10枚未満となってしまった場合などを除く)。内容については、自分で考えたこと、疑問に思ったことをきちんと言葉にできているかどうかで評価します。なお、名前だけ書いたものや内容を伴わないものは未提出として扱います。また、公共交通機関の遅れなど、やむを得ないと判断される事情がある場合を除き、20分以上遅刻した人のリアクションペーパーは未提出として扱います。

授業参画:ディスカッションへの積極的な関与によって評価します。(1)発言内容が分かりやすく適切であるか、(1)全体の議論に資する発言であるかが評価基準です。当然、ディスカッションで発言しなければこちらについては評価の対象外となります。
オフィスアワー:授業相談
(1,000文字以内)
/Office hours
(up to 1,000 letters)
電子メールで受け付けます。あるいは、授業終了後も教室に残っていますので話しかけてください。
学生へのメッセージ
(1,000文字以内)
/Message for students
(up to 1,000 letters)
この授業をきっかけにして、みなさんに倫理学や哲学の魅力を知ってもらえればと思います。関心のある問題があれば、授業時間前後でも話しかけてくださればうれしいです。
その他
/Others
リアクションペーパーの一部は、名前を伏せたうえでコピーを配布し、読み上げさせてもらいます。
キーワード
/Keywords
倫理学、善悪、道徳の価値、ニーチェ